「成人式に振袖を着たいけれど、着崩れが心配」というお悩みはありませんか。着物の着崩れには原因があります。原因がわかれば、予防をしたり対処したりできるでしょう。この記事では、振袖が着崩れる原因と予防方法、着崩れの直し方について紹介します。振袖で成人式にでるのが不安な人は参考にしてみてください。
振袖の着崩れの原因と予防方法は?
振袖の着崩れの原因と予防方法について解説します。
着崩れの原因
成人式で振袖が着崩れてしまう原因は3つあります。
- 腰ひもの締めがゆるい
- 体型補正ができていない
- 所作や作法が適切でない
1と2は着付け方が原因です。3は振袖を着ての所作が原因といえます。つまり、振袖の着崩れの原因は、着付けと所作にあるのです。
着崩れの予防方法
着崩れを予防する方法は2つです。
着付けを正しくおこなう
着付けを正しくおこなえば、着崩れを防ぐことができるでしょう。成人式の振袖は専門家にお願いすると安心です。
振袖を着たら所作に気をつける
着崩れを予防するためには、所作に気をつける必要があります。振袖は洋服のように自由に動けません。着物姿での所作を勉強しておきましょう。
振袖の着崩れを直す5つの方法
予防をしていても、振袖が着崩れてしまうことはあります。よくある着崩れの直し方を5つ紹介しましょう。
衿もとが浮いてきたら
振袖の衿もとがゆるんできたり、後ろ衿が浮いてきたりすることがあります。その場合は、おはしょりの衿もとを軽く下に引っ張りましょう。おはしょりのあまった部分は帯にはさむ、内側にたくし入れるなどして整えます。
腰まわりがゆるんできたら
着物で立ったり座ったりを繰り返すと、腰回りがゆるくなることがあります。腰まわりがゆるんだときは、たるんだ部分を両手で帯の方に引き上げましょう。振袖のシルエットが整ったら、引き上げた部分を腰ひもに挟みます。
おはしょりが崩れてきたら
帯の下の部分のおはしょりが崩れることも多いです。おはしょりがたるんできたら、帯の下に両手を入れます。中央から両脇に向けて、おはしょりのたるみを広げるように整えましょう。
帯が落ちてきたら
振袖を着付けるときに帯の締めがゆるいと、帯が落ちてきてしまうことがあります。帯が落ちてきてしまったら、締め直すのが確実です。締め直すのがむずかしい場合は、小さめのタオルを帯に挟みましょう。
振袖の裾が落ちてきたら
階段の移動などで、裾が落ちてきてしまうことがあるでしょう。裾が落ちてきたときは、腰ひもの上の部分の布を少しずつ引っ張ります。裾の長さを整えたら、あまった布を腰ひもに挟んでおきます。
プロの着付けで振袖の着崩れを予防
振袖の着崩れを防ぐためには、正しく着付けることが大切です。そのため、着付けはプロにお願いしましょう。
着付けはコミュニケーションが大切
成人式当日は予約が立て込んでバタバタしています。事前に必要な道具や当日の身だしなみについて相談しておきましょう。
着付けは個人差がある作業です。体型の補正方法や帯の結び方に違いが出ることもあります。
不安や気になる点を伝えておけば、アドバイスがもらえるかもしれません。知識がないからと遠慮せずに、積極的にコミュニケーションをとることをおすすめします。
成人式と前撮りでは着付けが異なる
着付けのプロにお願いすると、成人式用と前撮り用では着付け方法を変えてくれることがあります。成人式と前撮りのときで着付けの雰囲気が違うと思うことがあるかもしれません。
成人式用の着付けは、長時間着用することが前提です。そのため、苦しくなりすぎず、動きやすいように着付けます。
前撮り用の着付けは、写真に映る姿を優先します。撮影のポーズに合わせて着付けるので多少苦しいことがあるかもしれません。
とはいえ、着付けのときに不安を感じた場合は遠慮なく申し出ましょう。
振袖の着崩れを予防すれば成人式は安心
振袖の着崩れに対する不安は解消できましたか。着崩れの原因は着付けと所作にあります。
着付けはプロにお願いし、事前に着物の所作を勉強しておくと安心です。
万が一、着崩れてしまっても直し方を知っていれば問題はありません。落ち着いて対処しましょう。
事前に着崩れについて学んで、成人式は安心して振袖で過ごしてください。