成人式の振袖はどっちにする?定番の古典柄VS現代風のレトロ柄

成人式の振袖選びは順調ですか。一生に一度の晴れの日にお気に入りの振袖を着てお祝いしたいことでしょう。最近は昔ながらの振袖だけでなく、若い世代に向けたデザインの振袖も多く登場しています。振袖の柄にも変化があり定番の古典柄だけでなく、レトロ柄も人気です。この記事では、2つの柄の違いや特徴について紹介します。お嬢様の振袖選びの参考にしてみてくださいね。

 

振袖には古典柄とレトロ柄がある

着物に触れる機会がないと、着物の柄についてあまり知らないというのが正直なところではありませんか。実は、着物の柄には決まりや意味があり、着用する場面に合わせて適切なデザインを選ぶ慣習があります。

成人式で多く着られる振袖の柄は「古典柄」と「レトロ柄」とされています。「古典柄」は古くからある定番の柄で、「レトロ柄」は現代の着物に合わせて登場しました。

それぞれの柄にはどのような違いがあるのでしょうか。次から詳しくみていきます。

 

古典柄に込められた意味と種類

古典柄は昔から着物に使われていた縁起の良い柄です。振袖だけでなく、留め袖や訪問着にも使われるので、一度は目にしたことがあるかもしれません。

柄それぞれに込められた意味の縁起のよさから成人式の振袖にも多く選ばれています。振袖に多く使われる古典柄は「吉祥模様」ともいわれ、描かれているのは縁起のいいモチーフです。モチーフの意味は以下のようなものがあります。

  • 松…長寿の意味
  • 竹…まっすぐな成長の象徴
  • 梅…女性の強さの象徴
  • 鶴…生命力と長寿の意味
  • 亀…長寿吉兆の象徴
  • 宝づくし…打ち出の小槌には夢をかなえる意味
  • 扇…将来の展望の明るさを意味

他にも、熨斗、鳳凰、御所車などの柄があります。

 

レトロ柄の特徴

古典柄が古くからある伝統の柄であるのに対して、レトロ柄は着物の柄を現代風にアレンジした新しいデザインです。

古典柄にはないモチーフや、振袖にしては珍しい鮮やかでポップな色も使われていたりします。他にも、モチーフが大きく配置されていたり、色の数が振袖に比べて少なかったりするのも特徴です。

大胆な配色や大きな柄がポイントのデザインは、他の振袖と被りにくいのも人気の理由です。また、あわせる小物を和装に限定することなくアレンジすることもできます。振袖のコーディネートの幅が広がるので個性的な着こなしができるでしょう。

 

古典柄とレトロ柄を比較

古典柄とレトロ柄には似ている部分と異なる部分があります。吉祥模様は古典柄にもレトロ柄にも描かれている模様です。どちらも成人式の振袖に着ることができます。では、古典柄とレトロ柄の違いは何でしょう。

 

柄のモチーフ

古典柄…吉祥模様などの縁起のいいモチーフ

レトロ柄…古典柄のモチーフに加えて、蝶やバラなど華やかなモチーフ

 

柄の大きさ

古典柄…全体的に細かく繊細なデザインで小さな柄がいくつも重なっている

レトロ柄…モチーフを大きく大胆にデザインしてあり、大きな柄がちりばめられている

 

振袖の色

古典柄…染のよさをいかした深みのある落ち着いた発色で使用されている色の数が多い

レトロ柄…はっきりとした発色でパッと目をひく色づかいで使用されている色の数は少なめ

振袖に合わせる小物

古典柄…定番の和装小物が一般的

レトロ柄…帽子やブーツなど洋装の小物をあわせることもできる

 

古典柄もレトロ柄も成人式にはおすすめ

古典柄とレトロ柄の違いと特徴をお伝えしてきました。お嬢様世代にとって着物はなじみのないものです。古典柄よりもレトロ柄の方が洋服に近い感覚でえらぶことができるかもしれません。

成人式は二十歳の記念を残す式典です。伝統や格式にとらわれすぎずに、自分の好きな振袖を着るのもいいですね。ただ、大人の仲間入りをするこの機会に伝統柄の意味や種類を知るのもいいでしょう。

どちらの柄をえらんでも、小物のアレンジでコーディネートの幅は広がります。お嬢様らしさを引き出して一生に一度の晴れの日を楽しんでください。