成人式で振袖を着るにあたって、「作法や立ち振る舞いがわからない」というお悩みはありませんか。一生に一度の記念日に、振袖を美しく着こなせたらステキな思い出が増えることでしょう。この記事では振袖を着たときの作法や立ち振る舞いのコツをお伝えします。
振袖で立ち振る舞う3つのポイント
成人式で振袖を着るときに美しく見せるポイントは3つです。
優雅に動く
動作はゆっくりとおこないましょう。洋服よりも動きにくい着物ですが、慌てずに動きましょう。呼吸を深くするだけでも優雅に見えます。
袖はまとめる
振袖の立ち振る舞いポイントは、袖をまとめることです。袖が長いので、うっかり床についてしまうことがあるかもしれません。椅子に座ったり、階段の移動をしたりするときは袖をまとめるようにします。
手荷物は少なく1つにする
振袖を着ているときの手荷物は1つにします。大きな荷物を抱えることは着物の立ち振る舞いには向いていません。成人式の持ち物はできるだけ少なくコンパクトにまとめましょう。
振袖で立ち振る舞う基本動作
振袖の立ち振る舞い方の基本を紹介します。
立つときは背筋を伸ばす
振袖で立つときには、背筋を伸ばしましょう。美しく立ち振る舞うためのポイントです。
- おなかに力を入れて背筋をピンと伸ばす
- 上前(左前身頃)を見せるようにして立つ
- 右足を半歩後ろに引く
- 手はおなかの前あたりで自然に重ねる
- 足は内股気味にし、アゴを軽くひく
美しく立つことができれば、成人式の記念撮影で役立ちます。全身が映る鏡で練習しておくのがおすすめです。
歩くときは歩幅を小さく
振袖を着るときは歩幅を小さくして歩きましょう。右手を着物の端に添えて内股気味に歩くと歩きやすいです。
洋服よりも足さばきがむずかしいので足元が気になるかもしれません。足元を確認しようとうつむくと猫背になってしまいます。
できるだけ目線は落とさないで歩くと、堂々とした立ち振る舞いに見えるでしょう。
座るときは袖と帯に注意
振袖で座るときは袖と帯に気をつけます。袖は床につかないように、膝の上に重ねて置いておきましょう。
椅子に座るときは、帯がつぶれないように浅く腰掛けて、背もたれは使いません。
足は投げ出さずに内向きにそろえて座るときれいです。
階段を使うときは袖と裾さばきに注意
振袖で階段を使うときは、袖と裾さばきに注意しましょう。階段の上り下りで袖や裾が床についてしまうことは珍しくありません。
右手で着物の端を持ち、裾を踏まないように気をつけます。裾を持ち上げるときは足首が見えない程度にします。
近くに家族がいる場合は、手伝ってもらうのもおすすめです。
成人式で差がつく振袖の立ち振る舞い
成人式で立ち振る舞いに差がつく動きを紹介します。振袖の作法を知って、落ち着いた振る舞いを披露しましょう。
落とし物は落ち着いて拾う
振袖で落とし物を拾うときは、袖が床につかないように気をつけます。物を拾わない方の手で両袖をまとめて持ちましょう。
しゃがむときも腰をゆっくりと落とします。両膝をそろえてゆっくりと腰を落とすことで落ち着いた振る舞いに見えるでしょう。
乾杯のときは腕を露出させない
振袖で乾杯するときは、手を上げた時に袖が下がらないように気をつけましょう。袖口を反対の手で軽くおさえれば、袖が下がって腕が露出しません。
乾杯だけでなく、成人式で友人に手を振るときも同じです。
トイレは早めに行って着崩れを防ぐ
振袖でのトイレでの作法は、袖と裾が床につかないように注意することです。
まずは袖を帯締めに挟みましょう。次に、振袖、長襦袢、裾除けを順にまくり上げます。クリップを用意しておくと便利でしょう。
洋服よりも時間がかかるので、余裕をもってトイレに行くようにしてください。
振袖の立ち振る舞いは事前に練習しておこう
振袖を着たときの作法や立ち振る舞いについて解説しました。慣れない振袖で美しく立ち振る舞うためには、ゆっくりと優雅に動くことが大切です。
頭でイメージしているのと実際に動くのは違います。余裕があるときに、鏡の前などで所作を確認してみましょう。
振袖の立ち振る舞いは事前に練習すれば身につきます。成人式当日は振袖で優雅に立ち振る舞いましょう。